2009年9月12日土曜日

中国のCSR

先週大和総研の経営戦略研究所の研究員横塚仁士さんを招いて勉強会を行いました。中国のCSRについて話してもらいました。その議事メモです。

1.世界の問題・CSRの課題
・日本では年間2100万トンの食品が廃棄物になっている。
・1日2ドル未満で生活する人々が26億人もいる。
・男女平等指標は128ヶ国中98位。女性の労働参加率や同じ仕事の内容で得られる賃金の指標は非常に低いのが現実。
・北陸のある企業では田植え休暇を行う企業がある。人々の状況に合わせた支援制度があるそうだ。
・日本の社会的責任投資(SRI)はアメリカの10分の1。
・なぜ広まらないのか?アメリカのカルパースなど年金基金を動かさないと変わらない。大ボスが動かないと動かなそう。日本の横並び文化が影響しているのか。

2.中国のCSR
・2006年度に会社法が改正され、CSR条項が追加。CSR条項とは「企業が従事する活動は法律、行政法規、社会道徳、商業道徳、信用をまもらないなければならず、。政府と社会の監督を受け、社会的責任を負う」と規定。さらに、2008年に労働契約法が施行。
・中国では50%の水が飲めない。地方では様々なことが起こっている。
・中国におけるCSRは、国家主導。国家戦略という面も。
・企業にとってはブランドマネジメントのためのCSR。WTO加盟などもあったので、とりあえず様々な条約や取り組みに加わっている。
・中国遠洋運輸のCSRレポートのレベルは日本企業より高い面も。